A:”楽は貧にあり”って諺、聞いたことある?
B:今、初めて、お宅様から聞いたよ。そ~ゆう諺、有ったっけ!?
A:こっちも、最近になって知ったんだけど。江戸後期の諺だとか。
B:で、どんな意味なの?
A:金持ちは、何かと気苦労が多いけど、地位も名誉も金も、何にも無い庶民にとっては、
余裕が無い一杯一杯の貧しい生活に甘んじ、欲望が無いので、
かえって、気楽に日々、過ごせていいんじゃぁないか、ということらしいね。
B:一理は、あるんじゃぁない。
しかし、私メのような貧乏人が,
病弱で長い間、寝込むはめになったら悲惨なもんじゃぁないの。
A:そぉ言うことに、なっちゃいますね。当然、”何方様も健康で元気ならば”、が前提の諺と思いますがねぇ。
B:自分の場合は、ちょっと違うね。いざとなったら金が物言う娑婆世界だから、ある程度はなくちゃぁ。
医者に掛かった時の医者代、
人並みの生活を送る為の、それなりの生活費、
人付き合いの経費等、考え出したらキリがない。
と言うわけで、
”楽は貧にあり”には承服し難いね。私メは、中ぐらいでないと。
A:現実の社会で、唯、飯を食って生きてるだけなら別だけど、人並みに、文化的な生活を送ろうとする為には、それなりの金ってわけだ!?
当然かもなぁ。お宅様は、”苦は貧にあり”と言いたげな!?
B:複雑な、フレーズじゃぁないか!
楽は貧にあり・・・・
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